昔はHarukara.Rというのがあったんだが、膝に矢を受けてしまってな

この記事について

ベイズ塾 Advent Calendar 2020 5日目の記事です。このブログは技術ブログ・書評が中心なんですが、今回の記事はポエムです。

広島ベイズ塾は、創設メンバーの一人、某氏(ここでは仮にA氏とする)が広島にいらっしゃったときにできました。詳しい話は、もしかしたら最終日(2020/12/25)に紹介されるのかもしれません。

磯野ー、カラオケしようぜー

しばらくして、A氏が関西に異動されました。カラオケに誘われました。

A氏「カラオケの前に寿司でも食うか」
僕「おっ、いいですねー。あ、でもどこも混んでますねー。ググったら、近くに1件だけ寿司屋ありました、もうそこにしますか」
A氏「せやな」

繁華街の片隅にひっそりと佇むその店内には、ショーケースに色んなネタの切り身が陳列されていた。ネタの名前も、価格も表示されていない。名もなき魚(うお)。

僕「(ひそひそ、Aさん、これ、何のネタやと思います?)」
A氏「(ひそひそ、わからへん。赤いな)」

ええい、残さずに全部食べてやる oh darlin 君は誰

そんなこんなで僕らの間には、「寿司を食べてからカラオケに行く」という謎のルーティーンが出来あがったのでした。僕らがよく行っていた寿司屋の名前(はる〇〇)と、カラオケを合わせて、Harukaraの誕生です。二人組音楽ユニットじゃありません(いやそれHALCALI

Rの勉強会でもする?

時を同じくして広島では、R旋風が巻き起こっていました。その中心はHijiyama.RというRの勉強会(僕らも準レギュラーでしたけど)。

関西でもやる? どちらからともなくそう切り出したのは、偶然ではなく必然だったのかもしれない。

そんなわけで、Rの勉強会をしてから寿司を食べてカラオケに行く、Harukara.Rが誕生しました。

まあRの勉強会といいつつ、その実態は統計の勉強会でした。Rを使って計算をしているんだから間違ってない。ここで階層線形モデルとかベイズ(入門編)とか色々学んでゆきました。広島から参加者が来ることもあって、しかもみんな寿司が好きで歌が上手いので、いつしか常連メンバーが増えていきました。

いいぞ、Harukara.R、どうしてそんなに大きくなってしまったんだい? 真面目にやってきたからよ、ね?(アリさんマークのひっこs)

ヒル本の読書会でもする?

そんなこんなで2016年秋。いつものように寿司を食べていた僕らは、「次のHarukara.Rでは何の勉強する?」と雑談していました。

聞くところによると、StanとRでベイズ統計モデリングという本(のちに、アヒル本という通称が生まれる)が発売になるらしい。しかも著者は、A氏が愛読しているブログの著者らしい。

じゃあもう、この本の読書会するっきゃないでしょ。というわけで当初はHarukara.Rのいち企画として読書会するつもりだったんですが、せっかくだから詳しい人や興味を持っている人もたくさん巻き込んでやろう、ということで、より大きな組織に企画をお任せすることになり、そこで生まれたのがOsaka.Stanでした。

あれよあれよという間に、色んな方にご参集いただくことができ、ついにはアヒル本の著者にまでゲストトークしていただくことになり、ここで多くの出会いが生まれ、色んなことを学びました。

なんかもう、どこに行っても同じ人いるよね

気づけば、色んな勉強会が乱立していたわけですが、どこに行っても同じ人と会うわけです。そんなこんなでいつしか、広島ベイズ塾に色んな人が集まるようになって、今に至るという。

色んな人とつながり、色んな方向から学ばせていただき、一人では知り得なかったことを知ってゆく。人と人を繋ぐ、キューピットの矢を膝に受けて、走り出していくんだ、遠い地平へーーー

(完)